停電時の作業割り当て分担時の写真。

特別養護老人ホームときわ園では災害時においてもご利用者の安全・健康を第一に考え、迅速に対応が出来るよう電子的媒体を使用する災害対策マニュアルを作成していります。今回はその災害対応工程管理システム「BOSS」の実証実験を実施しました。10月29日金曜日に災害に対して幅広い研究をしておられる東京大学生産技術研究所の沼田宗純准教授と学生さん6名、そして「BOSS」のシステム開発者である株式会社UTies代表取締役の末吉広忠様、常務取締役の武田雅美様にもご参加いただき、実際にBOSSを使用して停電時の災害対応の避難訓練を行いました。

BOSSの実際の画面。 終わった項目はオレンジに光るよう設定されている。

BOSSの最大の利点は、行うべき作業について写真等の視覚的な情報を増やすことができるため災害時の対応に不慣れな職員でも対応しやすくなるということ、そして全体の作業工程の把握が容易なため次の作業への移行を迅速に行うことができることなどです。

今回の実証実験を受けて、沼田先生のチームによる研究論文「高齢者施設におけるBOSSを活用した災害対応検証」の執筆にも関わりました。今後も変わりゆく災害対応の在り方に目を光らせ、施設全体としてこのテーマに取り組んでまいります。