淑徳大学教授
藤野達也先生

淑徳大学 総合福祉学部 教授の藤野達也先生にインタビューしました(広報誌 TOKIWA 2022 SPRING vol.207より)。

ときわ園は働きやすい環境

― 藤野先生は大学で福祉や介護を研究しておられますが、どのようなきっかけでこのお仕事をするようになったのでしょうか。

会社を経営していた父が将来老人ホームの経営をして、医師の兄と家を支えて欲しいといったことから、福祉を学び福祉施設で働くようになりました。しかし、兄が開業する意思はなく、老人ホームを立ち上げる予定はなくなったことから、もっとまなびたいと思い大学院へ進学し、大学の教員として働くようになりました。大学卒業時の老人ホームは、寝かせきりであまり良いケアだといえない状況でしたから、自分の親を入れられる施設、自分も入りたい施設とはということを目標に現場でもさまざまな取り組みをしてきました。

研究中の様子

― 先生のご専門をお聞かせください。

専門は高齢者福祉ですが、大学の教員として学生指導をするようになり、専門職養成として、大学での国試対策を20年以上、学生の学びの場としての付属施設である淑徳共生苑の立ち上げにも関わり、さらに、今後の介護人材不足を考え、ここ10年ぐらいEPA経済連携協定のベトナム人介護士の現地の研修、訪日後研修などにかかわるようになり、外国人材の問題などに取り組むようになりました。

― これまでの研究成果の幾つかを紹介していただけますか。

私自身は研究者より教育者として学生の国試対策や実習教育などを手掛けてきました。国試対策では、2年前までは社会福祉士国家試験の合格率を5割以上5年間継続し、実習教育では、現在の実習教育センターの立ち上げにかかわってきました。当然、教育業績だけでは、大学では評価されない現実もあり、レフリー制のある学会誌の投稿にチャレンジしたり、外部の委託研究なども他の先生と受けたりしてきました。

学習指導中

― どのような苦労がこれまでありましたか。

大学では、研究と教育と学内業務とのバランスが難しく、また、行政関係の委員会などの依頼も多く、いくつものことを並行して行わなければならないことは大変でした。学生指導では、家庭の事情が複雑な学生や精神的に病んでしまう学生もたまにおり、福祉現場と同様に人にかかわる仕事は大変ではありますが、苦労しながら20年以上学生の指導にあたってきました。

― どのような時にこの仕事をしていて良かったと思われますか。

いろいろな人との出会いがあり、普通の会社、施設の職員では体験できないことができたと思います。特にときわ園にも依頼させていただいたベトナムのEPAの介護士養成にかかわり、海外の方の文化の違いや考え方に触れ、視野を広げることができたのはほんとうに良かったと思います。

― ときわ園にはどのような魅力があるか教えていただけますか。

ときわ園の魅力は、職員の方にとって働きやすい環境が整えられているという点だと思います。おかげで私のゼミの卒業生もほとんど離職することなく長年勤務させていただいています。今後も引き続き、利用者にも職員にもいい環境が続くように運営していただきたいと思います。

藤野先生、この度はインタビューに応じてくださりありがとうございました。