トゥー職員とチー職員

介護職長 井上宏樹

現在、ときわ園にはEPA(経済連携協定)による5名のベトナム人職員が働いています。今回は、当園として初めて2018年に採用した2名にインタビューしました。グエン・ティ・ティエン・トゥーさんとチュオン・カイン・チーさんです。

Q.いつ日本に来ましたか?

トゥー/チー:EPAの介護福祉士候補生派遣プログラムの五期生に合格して、2018年5月に来日しました。1年間ベトナムで日本語を勉強し、日本語能力検定のN3レベルに合格してから日本に来ました。

Q.日本に来る前は何をしていましたか?

トゥー/チー:ベトナムの看護大学を卒業しました。ベトナムの看護師の資格を持っています。いつか海外で働いてみたいと思っていました。EPAには看護師のプログラムもありますが、応募要件のベトナムでの2年間の実務経験がなかったため、今回は介護士で応募しました。

Q.「介護士」についてどんなイメージでしたか?

トゥー:ベトナムにはまだ「介護士」の資格はないので、イメージはあまりなかったです。ベトナムで同じ仕事内容で考えると、医師や看護師さんのお手伝いのような役割です。大変な仕事だとは思っていました。

Q.仕事で大変なことは何ですか?

チー:会話、日本語、文化が違い、また、考え方も違うので、まだまだ慣れていないことが大変です。高齢の利用者さんの体調が急変した時は、すぐに他の職員さんに報告し、連携しながら対応しました。また、職員間の引き継ぎのための「申し送り」をしますが、いつも緊張して申し送りをしています。

Q.仕事でうれしいと感じたことは何ですか?

トゥー:利用者さんに名前で呼んでもらうととても嬉しい気持ちになります。私をいとしく思ってくれる人もいて、必要と思ってくれる言葉を聞くと、とても嬉しく思っています。

チー:利用者さんをはじめ職員もみなさんが応援してくれていることが嬉しく感じています。また、利用者の方も笑顔で声をかけてくれることも疲れている時にとても嬉しく感じています。

Q.日本での暮らしはどうですか?

トゥー:色々な経験(電車など)ができて、とても嬉しいです。色々美味しい食べ物を発見できて、とても楽しいです。食べ放題、飲み放題もとても嬉しいです。今は、少し控えめにしていますが、お腹いっぱいになると幸せな気持ちになります。

チー:日本の生活にはまだ慣れていませんが、色々なところに出かけて楽しい時間を過ごしています。普段は自転車で職場に通い、シフトに従って働き、自宅に戻って自炊しています。家族に送金しています。

Q.日本で好きな場所、行って良かった場所はどこですか?

トゥー:東京駅で人がいっぱいいるのを見ると楽しくなります。にぎやかなところが好きです。

Q.日本で好きになった食べ物、よく行くレストランはありますか?

チー:お寿司です。スシロー、サイゼリアです。

Q.今、介護福祉士の国家試験の勉強をしていますね?

トゥー:今は、あまり苦手なものはないですが、仕事が終わった後に疲れてしまうので、仕事と勉強をうまくやっていきたいです。

チー:はい。がんばって勉強しています。今は、特に介護保険のことが難しいです。法律がいっぱいあって覚えるのが大変です。

Q.これからもベトナムから、多くのEPA職員が来日し、日本の介護施設で働くことが予想されます。こうした後輩たちにどのような言葉を掛けたいですか?

トゥー:色々落ち込んでしまうこともあります。その時には、まずリラックスして、楽しいことを考えましょう。ぜひ一生懸命、仕事をしてください。

チー:最初は、さみしく、仕事も大変ですが、他の仕事も大変です。仕事に意味があります。心からやれば大丈夫です。ぜひ一生懸命、仕事をしてください。

ありがとうございました!