特別養護老人ホームときわ園では、新館が増築されてからまもない、2005年5月から園芸療法が始まりました。
やがて、敷地内に畑が作られ、毎年いろいろな作物を育て、収穫を楽しんできました。
園芸療法は、当初はデイサービス利用者と入居者の皆さんとの合同で行われ、やがて、別々に活動することになりました。
いつしか、園芸クラブという名称に代わり、園芸療法の開始と共にかかわってきた事務職員が中心となって活動を継続してきました。

井藤様は、2008年9月からボランティアとして手伝いを始めてくださり、これまで14年以上にわたって活動してこられました。
月に2回行われる活動にほぼ欠かさず来られ、準備や、畑や花壇の手入れ、後片付けなど、ほとんどのことを黙々と行ってくださいました。
職員が利用者と一緒に作業したり、歓談を楽しめるよう、黙々と動いてサポートしてくださいました。

コロナ禍になって園芸クラブの活動を定期的に行うことが難しくなってからは、奥様も一緒に来て、夫婦で毎週のように自主的に畑や花壇の世話をしてくださるようになりました。

おかげで、利用者の方々も、時々園庭に出て、作物の育ち具合を観察したり、収穫を楽しんだりできました。
また、季節ごとに花壇の草花を植え替えてくださっていたので、デイサービスの利用者も毎日の散策で楽しむことができました。

2021年の夏 利用者と一緒に花壇の手入れを楽しむ井藤様ご夫婦

しかし、ご年齢や体調面のこともあり、少しずつ活動の頻度を減らしてこられ、1月でボランティアを辞めることになりました。
1月17日、曇り空で肌寒い中でしたが、「今日を最後にします」とのことで、花壇の手入れをしに来てくださいました。
井藤様にとっても、ボランティア活動を辞めることにとてもさみしい思いをしておられたことと察します。
長年ずっと一緒に作業してきた者として、私も、これまでのことが思い出され、深い感謝の気持ちに満たされました。

最後に、長年手入れしてきた畑や花壇を背に、夫婦の写真を撮らせていただきました。

2023年1月 最後のボランティアの後で

井藤様、長い間本当にありがとうございました!