ある日、清掃中に、ご利用者から「汚してしまったのだけど、屈めないの。拭いてもらえる?」と言われたことがあります。自分で掃除できないことをもどかしく感じているのが伝わってきました。それ以来汚れを見ると、これが自分の部屋だったらどんな気持ちだろうと考えます。そのご利用者は綺麗になった床を見てホッとされた表情になりました。清掃清潔は施設にとってメインの仕事ではありません。しかし、介護される方、する方が安心できる環境を作るという意味で、あらゆる仕事の基本になる作業だと思います。新型コロナウイルスが流行して以来、清掃業務の重要性も増しました。朝の検温、マスク、こまめな手袋交換以外に、消毒作業が加わり、掃除道具や頻度も再考されました。手間は増えましたが、結果としてその意義を実感しています。というのも、ここ2年私自身が風邪をひかなくなったのです。これからも大切なご利用者と働く職員の安全のために責任感を持って仕事をしていきたいと思います。

業務サポート部門 喬 恵理佐職員寄稿
広報誌TOKIWA-vol206-2022springより

食堂の床清掃