リハビリの一環で植えたあさがおの芽

特別養護老人ホームときわ園では、今年度の初めからLIFE(※1)に取り組んでおります。このLIFEを通してすばらしい成果が見えてきました。

LIFEを実施することによる加算の単位数はそれほど大きくはりませんが、作業療法士の的確な支援計画と個別リハに費やした労力、計画に基づいて関わったリハビリ委員会メンバーや介護職員の日々の関わりで、ADL(※2)利得という数値に目に見える変化が生じたことが分かってきました。

リハビリの一環で植えたあさがおの花

多くのご利用者のADLに維持もしくは向上が見られ、終の棲家だけにとどまらないときわ園の可能性の広がりが示されています。この取り組みを継続していけば、ご利用者の入院防止にも大きく貢献するものと思われます。

※1 LIFEとは、Long-term care Information system For Evidence の略で、日本語では「科学的介護情報システム」となります。LIFEに各施設や事業所で利用者の基本情報、実施したケア内容、利用者の状態などのデータを登録すると、厚生労働省のデータベースに匿名化されデータが蓄積。そして、LIFEは集められたデータから分析し、ケア改善に関するフィードバックを行います。

※2 ADLとは、activities of daily livingの略で、日本語では日常生活動作となります。食事・更衣・移動・排泄・整容・入浴など生活を営む上で不可欠な基本的行動を指します。ADLの評価は、リハビリテーション分野で利用者の機能障害や効果測定のために開発され、最近では高齢者の生活機能の尺度として用いられることが少なくありません。