
特別養護老人ホームときわ園では、千葉大学大学院看護学研究院の小川俊子先生の研究チーム研究に協力してきています。10月〜11月にかけて行われた研究のテーマは、「手指についた病原体と、対象者の病原体付着部位への認識の検証」という興味深いものです。
高齢者施設では、手洗いの研修や基本的な感染対策は実施されているものの、環境面の消毒に関しては職員個々の判断に委ねられている部分が多く、施設全体で統一された手順や視点に基づいた実施が十分ではない場合が想定されます。そこで、実際に汚染した部位と職員が汚染したと認識している部位の差異を明らかにし、それをもとに、消毒の拭き取り漏れや不十分な清掃の改善を目指すものです。
業務終了後、画像にある通り、ブラックライトを用いて付着状況を確認し汚染部位を特定しておきます。一方、対象職員には自分が汚染したと認識している部位を調査用紙に記入しもらいます。その両者を比較して、その差異を明らかにします。
データを滞りなく取得できましたので、その評価結果を今後の感染症対策に活用したいと考えています。









