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理事長 三枝弘朋
新しい年を迎え、皆様には益々ご健勝のこととお慶び申し上げます。
令和になって初めての新しい年となりましたが、昨年は台風15号をはじめとして、災害の多い年でした。被害に遭われた方々や、現在も不便を強いられている方々に心からお見舞い申し上げます。一日も早い復興を心から願っております。
これまで千葉県は比較的災害が少ない地域でしたが、今後は気候変動などの影響もあり、大きな災害がいつどこで起きてもおかしくない時代に入ったと実感しています。想定外という言葉はもはや意味をなさないのではないかとも感じています。
当法人の理念は「利用者が尊厳を保ち、安心して暮らせる福祉施設を目指す」というものです。「安心」という言葉が含まれていますが、この中には災害が生じた場合でも安心を担保しなければならないという意味も込められています。この理念に基づき、災害が生じた際に適切な対応をし、事業を継続できるような備えをするため、これまでの災害対応マニュアルの見直しを進めております。
さて、今年はいよいよオリンピックイヤーですが、2013年国際オリンピック委員会の総会で話された「お・も・て・な・し」という言葉を思い出します。おもてなしという言葉は、茶道から生まれた言葉と言われています。また、「表無し」つまり裏表が無い心で客をお迎えするという意味もあるようです。諸説あるようですが、いずれにしても単にルールに従って相手に何かをするというのではなく、自分だったらどうして欲しいだろうかと考えて積極的に行動することだと思います。今年は外国から多くの人が来日することが見込まれていて、全国でおもてなしの準備が進められています。当法人もおもてなしの心を大切にしながら、皆様に愛され、安心してご利用いただけるよう職員一同努力して参りたいと思っております。
今年も皆様のご指導、ご鞭撻のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。