ポータブル式レントゲン装置

特別養護老人ホームときわ園では、2月3日、入居者様の結核定期健康診断を実施しました。この健康診断は年1回行っていて、千葉市内にある斎藤労災病院に委託しています。斎藤労災病院から検診車に乗って3名の健診担当の職員が来園しました。使用するのはデジタル式のポータブルX線撮影装置。通常は、検診車に装備されているレントゲン装置で撮影しますが、お体が不自由な入居者様が少なくないため、検診車に乗車することが困難です。そのため、検診車に積み込まれたポータブル式X線装置をリフトで降ろし、X線を遮断できる厚い壁のある部屋に設置して撮影準備を行います。今回は58名の入居者様が受診なさいました。

レントゲン撮影中の入居者様

結核は過去の病気だと考えている方はおられますか。実情はそうではありません。政府広報によると、毎年約18,000人が結核を発症し、毎年約1,900人が結核で亡くなっています。中でも高齢者は注意しなければならず、発症者の6割が70歳以上です。医療機関や老人施設で院内感染するケースも少なくありません。感染症法でも義務付けされているほど結核定期健康診断は極めて重要な健診で、特別養護老人ホームときわ園では毎年定期的に実施しています。