特別養護老人ホーム|ときわ園

ときわ園で「看取り」を始めて思うこと 

広報誌 TOKIWA 2021 WINTER vol.202より

今では多くの施設が看取り介護を行っています。ある調査によりますと全国の特別養護老人ホームの78%が看取りに対応しているという報告もあります。看取りを希望される家族が増えてきているのも事実で、入所申込みの段階から「看取りをやっていますか」と尋ねられることが度々あります。それまで住み慣れた場所で最期を迎えたいというのは自然な願いだと言えるでしょう。

ときわ園では2019年の夏から準備委員会を立ち上げて、2020年5月から看取り介護を行えるように登録して体制を整えてきました。そして昨年11月に最初の利用者を看取ることができました。当日の夜勤担当はまだ日本に来て1年半のEPAベトナム人職員でしたが、首尾よく対応してすべての事柄が多職種連携のもとに円滑に行われました。看取られた利用者は、ご家族と共に大勢の職員に見守られつつときわ園の正面玄関から送り出されましたが、見守る私たち職員も感慨深いものがありました。

看取りは、利用者のご家族との良い信頼関係、介護職員への研修、終末期における利用者へのケア、医師や看護師、相談員その他の専門職との連携など様々な要素が関係していて、それらがうまく働いて初めて可能となるものです。入所しておられる方の平均が87.8歳のときわ園、100歳を超える高齢者も幾人もおられる中でこれからも看取りのニーズは大きいといえます。引き続き利用者、そしてそのご家族と最期まで寄り添いつつ「終の棲家(ついのすみか)」としての特別養護老人ホームの役割を果たしていけたらと願っています。

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