2021年を迎え、新型コロナウイルスに罹患された方々、感染者の発生により多大な影響を受けておられる病院や福祉施設の皆様におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。
 令和2年の年頭では、今年がオリンピックイヤーで大いに盛り上がる年になると期待を膨らませておりましたが、実際にはコロナウイルスという新たな感染症との闘いに終始する年となってしまいました。誰も予想することができなかった未曽有の大災害と言うことができます。新しい日常という言葉も生まれ、世界はコロナウイルス前の状態には戻れないと語っている専門家も少なくありません。
 ときわ園では、これまで本誌でもご紹介しましたが、コロナウイルス感染予防に関して考え得るあらゆる対策を講じて参りました。しかし「絶対に大丈夫」という保証はなく、目に見えない敵との戦いは本当に大変で、日々不安を感じております。
 現在、ワクチンの開発や製造が急がれており、日本でも近々ワクチンが輸入され、接種が開始されることになると思いますが、コロナとの戦いに打ち勝つにはどのくらいの期間がかかるのか誰にも分らず、まだまだ不安な日々が続きそうです。
早くトンネルの出口が見えることを願ってやみません。
 今年はどのような年になるのでしょうか。誰もが平穏で安全に暮らすことを望んでいますが、「思いも寄らないことがいつ誰にでもおきる」という格言の通り、自分は被害に遭わないと言い切れる人は誰もいません。しかし、不安や消極的な気持ちを抱き続けていると力が奪われてしまいます。一方、「希望は命のための錨」と言われています。希望は船の錨のような働きをします。希望を持っているなら嵐のような感染症や様々な問題に耐える力を得ることができます。今経験している問題はいずれなくなりますし、将来、何かの糧になることさえあります。そのような前向きな気持ちを持ち続けていきたいと感じております。
 今年は皆様にとって喜びの多い一年になることを願っております。本年も何卒よろしくお願い申し上げます。