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作業療法士 石田琢哉

 『ぐっジョブ!レポート』。日頃の業務の中で、特にうれしい事や心温まる出来事があった時、皆にお知らせするためのものです。夏から秋にかけて、いくつもレポートが書けるくらいの出来事がありました。
 9月中旬。午後出勤のタイムカードを押す時、事務長から「咲きましたね!」と一言。“咲いた!”急いで園芸コーナーに向かうと、今度は看護師のSさんが「よかったね!やっと咲いたね」「今朝みつけて、本館のAさんと一緒に見に行ったの。すごく喜んでたよ」と教えてくれました。確認すると、いくつもの花が一斉に咲いていました。
 リハビリとして、入居の利用者さん達と一緒に育ててきたアサガオ。遅咲きながら、立派に咲き、10月初めまで毎日開花を楽しめました。
 振り返れば、種まきから始め、休日には事務さん達に順番で水やりをしてもらい、芽が出るまでは不安続き。やっと双葉が育ってきた頃の土日に台風。「私達はただ見てるだけだからね」と言っていた、看護師のIさん達が重いプランターを屋内に避難させてくれていました。
 また、窓辺に貼った手作りの案内を栄養士のKさんが「これイイ。かわいいですね」とほめてくれたり、介護士さん達からも「随分育ったね。けっこう利用者さん達も観てるよ」などと声をかけてもらえました。そして、きれいに咲いたアサガオは先々月のときわだよりに載せてもらっています。
 「あら、私の芽が一番小さいわ」「ちゃんと育つかしら」と心配ながらも、いつもリハビリを楽しまれていたFさん。退所されてしまいましたが、空の上から開花を喜んでくれたかな。来年も、収穫した種から育てて、利用者さん達と一緒に、楽しい時間をつくる予定です。